南会津の山旅(1日目:荒海山)

−両日とも快晴に恵まれ、のどかな南会津を満喫した2日間−

   
  

山行概要

日 程
2012年5月19日(土)
山 域
帝釈山地(東部)
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
八総鉱山跡=0:10=登山口=0:35=尾根=1:05=荒海山(太郎岳)=0:05=荒海山(次郎岳)=0:05=荒海山(太郎岳)=0:55=尾根=0:45=八総鉱山跡【3:40】

記録文(写真はクリックで拡大)

 急にささやかではあるが、福島に金を落としたくなった。今話題の会員制夜行バスで東京へ。片道1万円と超高額であったが、シートは飛行機のビジネスクラスと同等で、ほぼフラットの半個室という豪華仕様であり、熟睡に成功。
 東北新幹線で宇都宮に向かい、ここでレンタカーを借りる。本当は那須塩原まで行ったほうが合理的なのだが、後述する宇都宮餃子の魅力に負けた…
 塩原温泉経由で南会津へ向かう。車で通り過ぎるだけだが、快晴のもと新緑が目映く、これからの山行に期待が高まる。R400からR121を経て、山王峠をトンネルで越えると、いよいよ福島県である。どんどん山深くなる中、R352に入り、会津高原駅前を通り過ぎしばらくで、「荒海山登山口」の標識が現れ、荒海川に沿った林道を進む。
 最後はダートの道を慎重に進むと、路肩に車が連なる状況が見えてきたので、ここが限界と、目の前の路肩に車を停めた。

ここからスタート 9:55

 あまりの快晴に早く歩きたくて仕方が無い。準備体操もそこそこにスタート。すぐに八総鉱山跡が現れ、しばらくそのまま川沿いに林道を進む。
 荒海川は雪解け水で奔流が迸る。今日はカラッとした陽気であり、爽快極まりない。

登山口 10:05

 登山届のポストがある。開けた小平地で沢を渡る。増水しているので慎重に飛び石伝いに渡り、枝沢を登っていく。沢筋そのものを登っていくので、道は荒れ気味。性懲りも無く今回もジョギングシューズなので、いきなり靴がグチャグチャに…

目指す荒海山が… 10:33

 沢筋を離れると、更に急登となり、汗が吹き出る。一箇所明るく開けたところで、目指す荒海山が眼前に。
 思ったより雪は少なそうだ。ネットでは、残雪が多いと、上部の急峻なところは非常にシビアになるとのことだったので、少し安心。

尾根に出た 10:42

 ちょっと飛ばしすぎたか… まだはっきりとは見えないが、期待していた反対側には会津駒と思しき純白の山体が垣間見れ、期待が高まる。
 ここからは稜線歩き。細かいアップダウンが多くて、下草も煩いが、新緑が鮮やかでガンガン進む。

荒海山が近づく 11:09

 荒海山に向かって真っ直ぐに連なる尾根筋を進むため、目指す荒海山がどんどん近づいてくる。
 山頂直下は情報どおり、かなりの急登。しかも雪解け直後のせいか、かなりの泥濘。滑りやすくて難渋する。沢原頭のトラヴァースやトラロープがぶら下がる箇所もあり、雪があれば相当危険でアイゼンは必携だろう。

七ヶ岳 11:44

 最後は背の低い潅木帯に変わり、一気に展望が全開。名の通りの峰々の連なりが特徴的な七ヶ岳が素晴らしい。明日も楽しみだ。

日光連山 11:50

 主峰の太郎岳にようやく到着。展望は凄すぎる。全ての頂に自分の足跡が刻まれる日光の山々(左から女峰山男体山日光白根山太郎山)も指呼の間。

次郎岳へ 11:51

 三角点はすぐ隣の次郎岳にあるので、まずはそちらへ向かう。残雪も現れ、気分は最高!

次郎岳 11:55

 標識は太郎岳となっているが、エアリアマップでは三角点のあるこのピークが次郎岳とされている。
 靴を脱ぎ捨て、しばしのんびり。

会津駒ヶ岳 12:10

 太郎岳に戻る。やはり一番目立つのは豊富な残雪が残る会津駒。17年振りに再登したくなってきた。
 大満足で帰路へ。慎重に降りたつもりだが、尾根からの枝沢の下降では気が抜けたのか大コケし、手を突いたときに枝が刺さり、右手は血まみれに…
 何とか下山完了。会津田島で救急用品を今頃調達し、応急処置完了。

 さあ、今晩予約した南会津町のさかい温泉へのんびりドライブ。途中には駒止湿原があり、寄り道しようとしたら、残雪で林道整備が完了せず、通行止めとなっていたので、止む無く断念。
 さかい温泉のさゆり荘へは16時に到着。ぬるぬるの硫酸温泉を堪能し、湯上り後はのんびりと周辺を散策。

伊南川 16:34

 こののんびり・ゆるゆる感は最高。宿の豪勢な晩御飯を堪能した後は、またしても温泉に飽きるほど浸かり、本日の疲れを癒した。温泉の効能で手の裂傷も一気に和らいだような…

 明日は七ヶ岳を目指す。

参考タイム

5/19八総鉱山跡 9:5510:05 登山口 10:0510:40 尾根 10:4511:50 荒海山(太郎岳) 11:5011:55 荒海山(次郎岳) 12:0512:10 荒海山(太郎岳) 12:1513:10 尾根 13:1013:55 八総鉱山跡

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