三つ峠

−2日間の歩行時間僅か3時間弱かつ荷物も運んでもらうという超おちゃらけの富士見&鍋山行−

   

山行概要

日 程
2018年1月20日(土)〜21日(日)
山 域
御坂山塊
メンバー
♀2名(NS嬢、NK嬢)、♂3名(KN、Wピロシ)
コースタイム
1/20
三つ峠登山口奥駐車場=1:05=四季楽園=0:15=開運山=0:20=御巣鷹山=0:15=四季楽園【1:55】
1/21
四季楽園=0:45=三つ峠登山口奥駐車場=0:10=三つ峠登山口バス停【0:55】

記録文(写真はクリックで拡大)

 1/20 霧後晴れ

 先週の天城山金時山に続く、何と2週連闘の冬富士鑑賞関東遠征。今回は小屋泊での三つ峠攻略である。
 メンバーは久しぶりのWピロシ揃い踏みに、私と同じく2週連闘になったドレイのKN、そして、ほぼ初心者の娘を2人捕獲した。
 メンバーの技量的・体力的にアイゼンの要りそうな富士急三つ峠駅からのコースや、河口湖駅から直接登る府戸尾根コースは敬遠し、一番短い三つ峠登山口からの往復という、何ともちゃらいコースを採用した。その代わり荷物を大量に積載し、小屋で鍋パーティをやっちまおうという算段である。

 金と時間の両方乏しい我々は、先週と同様、夜行バスで関東へ向かう。今回は京都から一気に河口湖駅まで向かう、通称フジヤマライナーに乗車する。8200円で河口湖まで運んでくれるので非常に効率的だ。しかし、それ故に乗車時間は約9時間というロングランである。
 腰とケツが壊れるんじゃないかと不安だったが、いつものように酔っぱらって乗車した私は爆睡し、気が付けば7時を過ぎており、バスは既に朝霧高原の辺りを走っていた。

朝霧高原からの富士 7:36

 恐る恐る窓のカーテンを開けてみると、富士がバッチリ! 私は早くも今山旅の成功を確信した。
 再び眠りに落ち、河口湖駅には定刻通り8時半の到着。寒い! しかも周囲はガスで真っ白で何も見えない… 天気予報は土日とも完璧だったはずだが…(涙)

好物の「富士山どらやき」をゲットしてご満悦のI.ピロシ氏 9:07

 とりあえず、朝食を取ったり、余計な荷物をコインロッカーに預けたりで過ごす。
 最初は路線バスで三つ峠登山口まで入ろうかと思っていたが、6人乗りのワゴンタクシーが中型車と同料金だったので、タクシーで入山することにし、河口湖駅から歩いて10分ほどのところにある「スーパー高田屋」さんに向かい、ここで鍋具材やビール等を大量に買い込み、スーパーからタクシー会社に電話して迎えに来てもらい、そのまま三つ峠登山口へ。

三つ峠登山口の駐車場にて 10:15

 タクシーはバス停からさらに歩いて15分ほどかかる林道奥の駐車場まで入ってくれ、歩行時間が短縮された。
 さあ、ここから今日の宿泊地である山小屋の「四季楽園」さんまでは、歩行時間僅か1時間余りの予定だが、ザックがずっしり重い。先ほど調達した食料、酒に加え、小屋からは「冬季で水不足なので、自炊用の水は有料」と聞かされていたため、男性陣は2リットル以上/一人担いでいるのだ。
 思いっきりガスってるのも相変わらずだし、ローテンションのまま歩行開始かと思われたが、ここで神が現れた。
 何と「四季楽園」の方がジープで颯爽と現れ、我々のザックを小屋まで運んでくれたのである。
 空荷で出発という奇跡のスタート。ジープがギリギリ上れるような荒れたダートを登っていく。

登るにつれ霧氷が… 11:16

 登るにつれ、足元はガチガチのアイスバーンとなり、アイゼンを付けていない我々はスリップ注意。また霧氷も目につきはじめ、周囲は完全にモノトーンの水墨画の世界である…

「四季楽園」に到着!… 11:25

 荷物が無いのはこんなに楽なのか。あっけなく小屋に到着〜 私は25年振りの再訪である。
 荷物満載のザックは小屋の中に運び入れられていた。ありがたや〜 しかし、何故かKNのザックだけ外に置き去りになっていたので、不審に思っていると、小屋の方が「このザックは水漏れしてたので…」とのこと。
 プラティパスのキャップ締めが甘く、2リットルのうち半分は漏れていて、着替え等がびしょびしょになっていた。あ〜オモロ〜(笑)

早速昼前から宴!… 11:48

 素泊まり一人一泊5400円を支払う。嬉しいことに、土曜日なのに今日は我々の貸し切りとのこと。
 濡れ物の干し作業に追われるKNを無視して、早速1階のストーブの周りを占拠し、宴会開始! 富士は見えないけど、サイコー!

富士登場!… 12:32

 ワイワイやってたら、急に外が明るくなってきた。
 慌てて外に飛び出し、小屋前の丘に登ってみると、果たして、白銀の富士が! 先週の金時山を凌ぐ、富士までの距離約22キロという超至近からのド迫力の姿が眼前に広がる。「す、凄い…」初めて富士を目の当たりにした女子2人は茫然としている。どうだ娘よ、「これが富士だ!」とドヤ顔の私。

小屋前からの開運山 13:18

 小屋前の展望台からは、開運山の屏風岩の岩壁が一望である。
 そうとなれば、山上周遊である。まずは目の前の三つ峠山最高峰の開運山へ。

開運山へ 13:25

 黒岳や「四季楽園」を見下ろしながら登る。
 良く整備されたルートが山頂まで続く。NTTを始め、アンテナが林立してるような山頂だから当たり前か。
 開運山山頂の北側はアンテナが林立しているため、南側しか展望は望めない。しかもこの時間になると逆光がきつくて、富士も良く見えず…
 そそくさと北に向かい、御巣鷹山へ。

御巣鷹山もアンテナが… 13:52

 御巣鷹山もアンテナに占拠されていた。こちらは東京電力さんの施設でした。
 山頂らしきものは何もなかったので、すぐに小屋へ戻る。開運山の西側を巻いて小屋に向かう近道があったので、これで小屋へ。
 しばらく昼寝…

鍋スタート! 16:28

 17時頃から開始予定だったが、待ち切れず、鍋スタート! 2つに分けての鍋キューブ「鶏だし・うま塩」と「濃厚白湯」の2色鍋である。

楽しすぎる@ 18:19

 酒は、ビール、ワイン、焼酎と何でもござれ。2年前に同じ素泊まり鍋宴会をした蛭ヶ岳山荘では、我々の余りの楽し気な宴会にキレたのか、野郎2人に絡まれるという事件が生じたが、今日は全く気兼ねすることなく、大騒ぎ。

楽しすぎるA 18:19

 私は泥酔して、いつもの鼾バズーカーでまた迷惑をかけてしまった…

 
   

 1/21 晴れ

 さあ、完璧な日の出を見るぞ! 頑張って5時起床。朝食を取り、持ってきた全ての服を着こんでから、6時半には外へ。

日の出を待つ面々 6:41

 「四季楽園」さんから、より富士に近い南に立つ「三つ峠山荘」さんの展望テラスで日の出を待つ。

徐々に明るくなってくる 6:50

 本日の日の出の時刻はちょうど7時くらい。今か今かと待つ我々。

出たー! 7:01

 御正体山の方面から日の出がついに登場! 我々のテンションはMAXに…

日の出直後の富士 7:02

 残念ながら真っ赤な赤富士とはいかなかったが、それでも凄い迫力。寒さが気にならない。

みな満足 7:10

 一気に明るくなってきた。

八ツと南アルプスの大観 7:24

 両小屋の間の丘からは、八ツと南アルプスが全開! 写真では分からないが、槍穂もはっきり判別できた。
 三つ峠登山口9時35分発のバス(河口湖駅行きのバスは土日でも何故か10時10分発との1日2本しかない)に乗るため、8時に「四季楽園」さんを出発。お世話になりました。

あっという間に登山口へ 8:43

 下りは空荷ではないが、食材と酒はほぼ食べ呑み尽くしたため、楽勝。アイスバーンだけ注意しながら、あっと言う間登山口へ。
 バス停へはここから10分ほど。早く着き過ぎた…
 河口湖駅で衣類をコインロッカーから回収し、タクシーで10分ほどの「富士山 溶岩の湯 泉水」さんへ直行。
 1時間以上のんびり沈没し、予約したタクシーで、富士急ハイランドのバス乗り場へ。
 予約していた12時30分発のJR三島駅行きバスに乗り込み、爆睡…

「魚がし鮨三島駅北口店」でフィーバー!@ 14:07

 三島駅到着後、これまた予約していた「魚がし鮨三島駅北口店」へ突入!
 打ち上げ開始! まずは造り盛りから…

「魚がし鮨三島駅北口店」でフィーバー!A 14:22

 金目鯛…
 すっかり泥酔し、昨日買っておいた、京都まで乗り換えなしのJR三島駅15:49発ひかり477号でワープしました。
 何とも怠惰な山行だった…

参考タイム

1/20三つ峠登山口奥駐車場 10:2011:25 四季楽園 13:2013:35 開運山 13:4014:00 御巣鷹山 14:0514:20 四季楽園
1/21四季楽園 8:008:45 三つ峠登山口奥駐車場 8:509:00 三つ峠登山口バス停

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