白山(砂防新道〜御前峰・剣ヶ峰〜南竜ヶ馬場〜砂防新道)

−3年前のタイムを短縮! 未踏の剣ヶ峰も攻略し、ご満悦−

   

山行概要

日 程
2015年8月28日(金)
山 域
白山連峰
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
別当出合駐車場=0:30=中飯場=0:45=甚ノ助避難小屋=0:15=南竜ヶ馬場分岐=0:25=黒ボコ岩=0:15=室堂=0:30=御前峰=0:10=紺屋ヶ池=0:15=剣ヶ峰=0:10=紺屋ヶ池=0:05=翠ヶ池=0:05=血ノ池=0:05=室堂近道分岐=0:20=室堂=0:10=トンビ岩=0:25=南竜ヶ馬場=0:10=エコーライン分岐=0:05=南竜道分岐=0:10=甚ノ助避難小屋=0:25=中飯場=0:30=別当出合駐車場【5:45】

記録文

 急きょ、仕事の隙間ができたので、休暇を取ることにした金曜日。天気が良さそうだ。土曜日は予定があったので、日帰りで高山の雰囲気が味わえる山と言えば、関西からは白山が断トツの存在である。
 木曜日の業務終了後、直ちに枚方の実家へ向かい、車を拝借してから、京都の自宅で山グッズを積み込み、北陸へ。
 市ノ瀬の駐車場には1時頃に到着。8月末の平日と言うこともあり、マイカー規制は無く、別当出合まで入ることができるが、夜間だったので無理せず、ここで仮眠した。

 4時半に起床。すぐに別当出合まで車を走らせる。何とか上段の駐車場に止めることができた。さすがに白山、平日でも人が多い。
 5時過ぎにスタート。駐車場からバス停のある登山口まで5分ほどのひと登り。吊橋を渡り、まだ薄暗い登山道へ。

別当出合をスタート 5:12

 今回、トレーニング目的もあるので、意識的に飛ばし気味に進む。とても登りやすい道だが、自身の心肺機能が追い付かない…
 ヒーヒー言いながら、甚ノ助避難小屋へ。飛ばしたつもりだったが、3年前とほとんどタイムが変わらず、がっくり。休憩せず登り続ける。

砂防新道上部からの展望 6:48

 左後方に能郷白山、その右前に荒島岳、画面右端には経ヶ岳の姿も…

黒ボコ岩 7:00

 どんどん展望が良くなる。ここで目指す白山の全貌がようやく望める。

御前峰 7:00

 御前峰をロックオン! 手招きするように聳え立つ。ここまでの疲れを忘れ、弥陀ヶ原を突進!
 人影も疎らな室堂でお約束のビールを調達し、さらに最後の突撃! 情けないことに、最後はやや失速気味…

御前峰に到着 7:48

 いつものように大汝峰が迎えてくれた。
 結局、コースタイム4時間40分のところ、2時間40分で到達。半分は切りたかったが、これが今の実力… しかし、3年前より5分短縮した(笑)

北アルプス! 7:50

 遥か北アルプス。3年前も全開だったが、その時と比べ、僕の中で見え方が確実に違うのは、中景真ん中に、猿ヶ馬場山の姿をはっきりと認識できることだ。
 まだ8時前だが、ここでビール&ラーメン! プハーッ!

剣ヶ峰へ 8:46

 ほろ酔い加減の中、ふと大汝峰の陰で目立たなかった剣ヶ峰が目に入る。道がなかったので登っていなかったのだが、良く見ると、トレースは見当たらないものの、全く登れなさそうでもなさそう。
 実際は、紺屋ヶ池の手前を右に折れ、頂稜左端の本峰(右端)より少し低いピーク目がけて登っていった。取り付いTてみると、薄い、本当に薄いトレースらしきものもあった。
 左端のピークは登らず、右斜めに上がり、頂稜の真ん中辺りに登りつく。ここからは特に難しいところはなく、剣ヶ峰へ。

剣ヶ峰からの御前峰 9:12

 剣ヶ峰頂上は、遠くから見た通り、大岩が積み重なる。
 ガイドブックでは決して見ることのないアングルの御前峰に感激する。

剣ヶ峰からの大汝峰 9:15

 こちらも見慣れぬアングル。剣ヶ峰頂稜東端のピークが大汝峰を隠してしまっている…

紺屋ヶ池に着陸 9:25

 下りはやはり気を遣う。ルートじゃないもんだから、足元が安定せず、全ての岩が浮いている状態。慎重に慎重に紺屋ヶ池まで下る。
 池畔にたどり着き、ホッと一息。8月下旬なのに、豊富な残雪が健在。
 ここからは池巡りだ。

翠ヶ池 9:30

 今回はガスの上りが早い。前回は翠ヶ池をバックに北アルプスが一列に並んだが、今はガスに消えてしまった…
 反転し、ゆるやかに登り返す。

血ノ池 9:35

 血ノ池の背後には、剣ヶ峰が… 登頂していなかったら、特に感慨なく通り過ぎていただろう…

室堂近道分岐にて 9:40

 百姓池の背後には大汝峰が高い。
 この辺りは高原状の地形が広がり、気持ち良いことこの上なし。
 ここでお花畑コースが分岐するが、室堂まで遠回りだし、花の最盛期を過ぎているので、近道をとることに。

室堂近道を行く 9:46

 御前峰の山すそをゆるやかに巻いていく。歩きやすいので、前方の室堂がどんどん近づいてくる。
 室堂ではコーヒーブレイク。金曜日なのに、さすがにこの時間になると、さっきより人がだいぶ増えてきた。
 このまま降りてしまうのも勿体無いので、南竜ヶ馬場経由で下ることに。高校2年の時の白山連峰大縦走の最中にテントを張って以来、なんと30年振りの再訪となる。
 その時は展望歩道を辿ったので、今回はトンビ岩コースを採る。昔からの参詣道(石徹白道)だ。

トンビ岩 9:46

 室堂からゆるやかに下り、雪渓を渡るとトンビ岩。
 ここから御前坂と呼ばれる急な下りとなる。

南竜ヶ馬場を見下ろす 10:29

 ゆるやかな南竜ヶ馬場を見下ろしながら快調に下る。いつもなら急坂になると膝の他、足腰のいろんなところに不安が出てくるが、この夏は、石狩岳〜大雪山縦走に向け、トレーニングを継続してきただけに、何の不安もなく駆け下りる。

南竜ヶ馬場 10:48

 ここは緑の絨毯が広がる山上の別天地。清流の間を木道でのんびり進む。あ〜泊まりたいなぁ。

さらば南竜ヶ馬場 10:57

 南竜ヶ馬場の西端に近づいてきた。全体が見渡せる最後のポイントで、じっくりと目に焼き付ける。今度はキャンプしに来ますよ。
 このすぐ先で砂防新道に合流。以降整備されたルートに完全にスイッチが入ってしまい、駆け下り続け、完全にトレラン状態。
 砂防新道は混雑緩和のため、下り道はかなり迂回させられるので、タイムはあまり縮まっていないが、快調に別当出合まで完走。

白山温泉「永井旅館」のお風呂 12:22

 いつものように市ノ瀬の「永井旅館」さんで、一浴。
 全国に4箇所しかない「純重曹泉」で、その名のとおり、重曹成分が含まれており、まるでローションのようなとろみのあるお湯である。
 右の浴槽は源泉掛け流しの冷泉で、左の沸かし湯と交代で入浴を繰り返し、疲労はすっかり軽減された。
 この後、時間も早かったので魚を求めて、敦賀の「日本海さかな街」に立ち寄ってから、下道でのんびりと京都に凱旋した。

参考タイム

8/28別当出合駐車場 5:055:35 中飯場 5:356:20 甚ノ助避難小屋 6:206:35 南竜ヶ馬場分岐 6:35> ⇒ 7:00 黒ボコ岩 7:007:15 室堂 7:207:50 御前峰 8:408:50 紺屋ヶ池 8:509:05 剣ヶ峰 9:159:25 紺屋ヶ池 9:259:30 翠ヶ池 9:309:35 血ノ池 9:359:40 室堂近道分岐 9:4010:00 室堂 10:1010:20 トンビ岩 10:2010:45 南竜山荘 10:45> ⇒ 10:55 エコーライン分岐 10:5511:00 南竜道分岐 11:0011:10 甚ノ助避難小屋 11:1011:35 中飯場 11:3512:05 別当出合駐車場

山行データへ

諸国名山探訪

Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved

inserted by FC2 system